ゴミ圧縮機・プレモ、廃油ストーブ、発泡スチロール減容機・スチロス等、エルコムはユニークな発想で環境分野の『物作り』に取り組んでいる開発型企業です。

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2007/8/30 お知らせ 当社紹介記事(日本経済新聞掲載)
8月25日付の日本経済新聞の「駆ける企業 強さを探る」欄に、当社が紹介されました。

【新聞掲載内容】
エルコム
「あればいいな」を形に
客の要望から商機見いだす

 「バキッ、キュキュッ」。鋳型を作るための数メートルの発泡スチロールの塊が一センチ大に次々に破砕されていく。室蘭市内の鉄鋼関連工場の一角。スチロールを飲み込んだ設備は砂や金属などの汚れを取り除き、高温で溶解、気化する。ガス化したものを冷やして生まれる黄みを帯びた液体が、実は灯油代替燃料になる。
 機会開発のエルコム(札幌市、相馬督社長)がラジエーター大手のティラド(旧東洋ラジエーター)などと開発を進める”灯油生成機”。魚の保冷用のスチロールと違い、汚れがひどい工業用は再利用できず埋め立てられる例が多い。原油高の中、相馬社長は「(企業のエネルギーの)自給自足につながる」と全国需要を見込む。実験を進め、来年五月発売する計画だ。
 「あればいいな」を形に―。同社は数十億円の市場規模がないと開発に動けない大企業のすき間を突く戦略で伸びてきた。たとえば道内のコイン駐車場装置。土木工事がほとんど不要な簡易型のロードヒーティング付システムを開発し、道内約百六十カ所で採用されている。シェア約六五%と隠れた存在感を誇る。
 相馬社長は王子製紙系の機械設計会社や中道機械などで約十五年、設計や営業畑を歩んだ。もともと学生時代から独立志向。培った破砕や圧縮のプラント設計・開発のノウハウを生かし、一九九一年に設立したのがエルコムだった。
 「こんな機械ない?」といった小売店やメーカーとの何気ない会話からアイデアを紡ぎ、商機を見いだしてきた。十一人の小所帯ながら営業は六人。製造はすべて外部に委託し、研究開発と営業に特化する。
 今夏、昨秋発売のゴミ圧縮機をリニューアルした。プレス板にブレーキを取り付け、ゴミを押しつけた状態で一時停止して確実につぶせるようにした。加圧能力も一.五倍に。改良前の圧縮機を導入していた広島市内のマクドナルド店舗の声を吸い上げた成果だ。
 「顧客の要望を形に」の真骨頂が二〇〇〇年に発売したスチロールの圧縮機「スチロス」。札幌のスーパーの片隅に積まれた食品トレーの山。軽いがかさむため回収費は高い。溶かして容量を小さくしようにも食品売り場にふさわしくないにおいが出る。困り顔のスーパー担当者に「作ってみようか」と持ちかけた。
 スクリューで破砕しながら筒に押し込んで固める。その際発生する摩擦熱でスチロールが柔らかくなり泡も抜ける仕組みだ。あまり高温にならず、においも控えめ。スチロールの容量は二十五分の一に減らせる。道内外のスーパーや廃棄物処理会社に二百台を販売、同社の屋台骨を支える。
 スチロスには韓国や台湾などから照会が舞い込む。英語版のパンフレットも作った。相馬社長は「(エルコムを)世界に製品を納入する会社に育てたい」と意気盛んだ。
 課題は研究開発スタッフの拡充だ。営業で新製品のヒントを得ても、それを形にする設計などは相馬社長個人に負う部分が大きい。もう一段の成長には、研究開発のスピードアップが欠かせない。

<ひとくち解説>
 発泡スチロール再資源化協会(東京・千代田)によると、全国で回収対象となる発泡スチロールは二〇〇六年で十六万八千五百トン。うちプラスチック原料や発電向け燃料などとして約七四%が再利用され、リサイクル率は年々上昇している。ただ、埋め立て処理も二割残る。再利用しづらい汚れがひどいスチロールなどが課題になっている。






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