北海道建設新聞に『発泡スチロール燃料化装置』の紹介記事が掲載されました!

お知らせ2015.05.19 掲載

新聞掲載内容

発泡スチロール燃料化

ペレット装置とボイラ開発

機械製造のエルコム(本社:札幌)は、魚の養殖用いけすの浮き(ブイ)に使われる発泡スチロールなどの海洋ごみをペレットとして燃料化する装置と、ペレットを安全に燃焼できる専用ボイラを開発した。販売に向けて準備を進めているほか、ペレット燃料の流通システムの確立を目指す。「地球環境にも、ゴミの処理に困った人にもWin-Winの関係が実現できる」と相馬社長は期待する。

発泡スチロール製の海洋ごみは、砂などの汚れが付着しているためリサイクルにコストが掛かる。油化して燃料として使う方法があるものの、生成時のロスが多く保管や運搬も難しい。

同社は多く画ゴミとして処理されるほか、未処理のまま放置されていることに注目。「ごみを集めて安価な燃料に変えて再利用できれば、石油の鉱脈があるのと同じ」(相馬社長)と考え、ペレット燃料として活用するシステムを水産庁の補助金を受けて開発した。

システムは発泡スチロールを最大で25分の1の体積に圧縮、減容する「スチロスブイ」、圧縮、減容した発泡スチロールをペレットとして燃料化する「イーペップペレタイザー」、このペレットを主燃料とする「イーペップボイラー」の3種類の機械で構成する。

スチロスブイは発泡スチロールを排出する工場や漁業関係者など、ペレタイザーは産業廃棄物処理業者を主なターゲットとしている。ボイラは養殖場や農家、工場などで利用できる。

ペレット燃料は軽量で、フレキシブルコンテナバック(袋状の包材)に保管しておける。燃焼効率も高く、同社によると1㌔当たり発熱量は8,833キロカロリー。灯油よりも高く、船舶や農業用機械のA重油にも匹敵する。

ボイラにも工夫を凝らしている。通常、発泡スチロールを燃焼させると一酸化炭素やすすが発生し、大気汚染などの環境を汚染する原因になる。

この課題を解消するには酸素を大量に供給する必要があることが分っており、そのための機構を搭載。無害な二酸化炭素と水に分解できる。同社には燃焼システムに関するノウハウはなかったが、7年かけて廃油ストーブ、燃焼炉、ボイラの順に開発し、ノウハウを蓄積した。

今後、ペレット燃料の利活用のためのビジネスモデル構築も目指す。9月には、関連会社としてペレット燃料を買い取る会社の設立を予定。ペレット燃料の生産者と、ボイラ利用者の間に入り、ペレット燃料の買い取りによる収益化と安定供給を担う。機械の導入費用は2-3年で回収できる見込み。

秋ごろには鹿児島県で実証実験を始めることにしており、2016年4月から本格販売する考えだ。

(2015年5月19付け北海道建設新聞より)

 

 

添付ファイル : 20150519北海道建設新聞

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